【キングズディセント】クリア後の感想・評価

キングズディセントの感想・評価

総評

25点中11点

無料で最後まで遊べるRPGの中では抜群に面白い。キャラクターを育てる楽しみや王道ストーリーが堪能できます。

ストーリーについて (★☆☆☆☆)

過去に起きた光と闇の戦いが再び起きるのを防ぐために奮闘するというストーリーです。また、そこから2転3転せず、濃厚な人間関係や複雑な設定もなく、わき道に逸れるような展開も無いので、非常に分かりやすい物語が展開されていきます。そのため、ゲームをする期間が多少空いてしまっても問題なく再プレイできます。

悪く言えば、先の展開が簡単に読めてしまえるような物語でもあり、次はどうなるのだろうというワクワク感はありません。良い意味で王道RPGなのです。

システムについて (★★★☆☆)

ソウルマップ強化システムについて

ソウルマップによる能力強化というシステムは、育てているという感覚があってよかったと思います。現に、私は各キャラのHPを9000以上、セレナのSTRは999、ローラのINTとSPDは999まで育て上げました。男性陣は…。

このゲームはレベルアップによるステータス上昇だけでは進めることはできません。最初に強い武器をガチャで出してもボスをワンパンで倒せるのは中盤までです。なので、否が応でもソウルマップの強化に手を出さなければいけなくなります。

そのソウルマップの強化ですが、最初は強化しないで進めていました。というのも、SPが足りなくなってスキルが覚えられないものが出てくるかも!と思ったり、強化石って手に入る個数が決まってるの?と思ったりしていて使うのを渋っていたからです。そのため、中盤以降は厳しい戦いを続けていました。

最終的にはSPは余り、強化石は戦闘終了時に手に入ることがあるため、そこまで強化に慎重になることはないです。こういったことが序盤からわかっていれば、こんなに苦労しなかったのになと思います。

強化に関しては注意があって、1点を集中して強化することで能力が格段に上がっていくシステムなので、適当に色々な箇所を強化していくと強くしたいときに強化石を集めなくてはならなくなります。

ソウルマップの説明をしてくれるNPCはいるのに集中して上げると格段に上がることを教えてくれないなんて、ちょっとあまのじゃくだったかなという気がしました。

課金システムについて

武器創生

ストーリーが進むとラインナップが変わるシステムはよかったと思います。ただし不満な点も多々あります。

  1. ラインナップが変わったらアナウンスしてくれると助かります。いきなりエックスカリバーとかラインナップに出ても気づきませんよ
  2. ラインナップがいつまで変わり続けるのかを教えてくれると助かります。まだ変わるかもしれない、まだ変わるかもしれないと思い続けていたらゲームをクリアしていましたので
  3. ラインナップの武器の能力がわかるようにして欲しかったです。1等の武器が強いのか分からないのでガチャをして手に入れようという気になりませんでした
  4. 財宝庫のカギで手に入る武器が強力すぎます。1等の武器は群を抜いた強さにするか、手に入る武器を弱くしたほうがよかったです

こういったことを解消させて、もう少し武器ガチャしたいなーっと思わせるような感じにしてもよかったと思います。

ですが、「武器ガチャなんてする必要は無いんだ!気にすんなよ」というKEMCOさんの熱い思いがあったのだと思えば、こういった仕様でもよかったのでしょう。

防具創生

防具創生はラインナップが変わらないと思われがちですが、正確にはセレナ、ローラが加入するタイミングで1回と、バナードが加入するタイミングで1回ラインナップが変わります(増えます)。キャラが加入してから対象キャラのリボーン石が追加される仕組みなのです。

なぜこのような仕様なのかはよく分かりません。別にキャラが加入する前からリボーン石手にはいってもよかったと思います。キャラクターがいないと手に入れてもしょうがないでしょと言われるかもしれませんが、手に入れてもMPが足りないのですぐ使えないのでいつ手に入れてもよかったのではと。まあ大した話ではありませんが。

ガチャの内容ですが、武器創生でも言ったことをなぞることになりますが、手に入るアクセサリーや防具の能力をわかるようにしてほしかったです。特にアクセサリーは名前だけでどんな性能なのか想像するのには無理ですよ。

各キャラの一番強いスキルをラインナップに入れたのはよかったです。無くてもきちんと強化していれば倒せない敵はいませんが、あると楽になります。この辺は武器創生とは違いますね。

操作性について (★★☆☆☆)

移動操作

十字キーを左右のどちらかに設定するかタップで目標の場所まで移動させます。どちらの方法でも何度も壁にぶつかったりして思うように動けなかったりしますが、最近のRPGには多い仕様なのではないでしょうか。

気になったのは、装備屋に話しかけ終わって下をタップし続けると、なぜか店主に話しかけてしまうといった点でしょう。

可もなく不可もなくといったレベルだと思います。

戦闘操作

特に誤操作を与えるようなボタン配置では無いと思います。改善して欲しい点などもありません。分かりやすくてよかったです。

やりこみについて (★★☆☆☆)

本作品のやりこみ要素は少ないと思います。あるのは、魔物図鑑を埋める、宝箱を全て回収する、サブクエストを全てクリアするの3点くらいでしょうか。クリア後のやりこみはありません。

途中、海底にダンジョンがあるという情報や、訓練するならここでという情報があり、本編とは関係の無いダンジョン攻略ができますが、その先に何かあるわけでもなくやや強い武器が手に入るだけです。しかも裏ボスを倒すために訓練してたら本編のボスがサクッと倒せるほど強くなってしまうので、ここはクリア後にいけるようにしたほうがよかったと思います。

魔物図鑑を埋めるというやりこみはノーヒントで全部埋めるのはキツイのでいいやりこみになっているのではないでしょうか。

熱中度 (★★☆☆☆)

前述した通り、分かりやすい物語が展開され続けるので熱中度はそこまで高くはありません。とはいえ途中で放棄したくなるような作品ではないです。

各キャラクターの関係にもう一押しあったらよかったなと思います。それと裏ボスはHPを高くするだけではごり押しで倒せてしまうのでもう少し工夫が欲しかったです。属性チェンジをするなら様々なバフスキルやアクセサリーを駆使しないと倒せないようにしたら面白かったと思います。